CDやダウンロードでは味わえない、深みと温かみのある音が聴けるレコード。
最近は、超高音質音源が流行する一方で、アナログなレコード音源の人気も再上昇しているようです。
そんなレコードならではの悩みが「パチパチ音」や「ノイズ」。
現在流通しているレコードのほとんどが中古品や年季もののため、
「買ったばかりなのに、パチパチ音やノイズが気になる・・・」なんて悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、レコードのパチパチ音やノイズの原因と、それぞれの解決法をまとめてみたいと思います!!
・パチパチ音、ノイズの原因は?
1.レコードプレイヤーの不調
意外と盲点なのは、そもそもレコードプレイヤー自体の性能が悪いことです。
かけるレコードの新しさや品質を問わず、ノイズが発生する場合は、プレイヤーそのものの劣化や不調が原因かもしれません。
そんな場合は、レコードプレイヤーそのものの買い替えをすると、ノイズが無くなることがあるようです。
「そんなことを言われても、新品のプレイヤーを買う予算がない・・・」という方もいらっしゃるかと思います。
そんな方には、中古のレコードプレイヤーがおススメ。
買い替えのコツは、発売時の価格が高く、発売当時は高性能・高音質の商品であったが、中古品になったことで安くなっているレコードプレイヤーを探すことです。
その方法を使えば、質が良く、安い中古レコードプレイヤーに出会える可能性がぐっと高まりますよ。
逆に、品質が悪く、世間に出回らなかったことを利用して「レア物」として高く売られている粗悪なレコードプレイヤーもあるようです。
レコードプレイヤーを購入する際には、価格に見合った品質があるかどうかを必ず確認することが大切ですね。
2.汚れや油
レコードの中には、長年使用されていることで、付いてしまった汚れや、工場でレコードをプレスする際に使われる剥離剤(油)が原因でノイズが起こることもあるようです。
明らかにレコード盤が汚れているときは、それがノイズの原因かもしれません。
そんな時の対処法は、食器洗い用の中性洗剤で洗うこと。
方法は簡単、食器を洗う時と同様にスポンジを泡立てて、レコードの溝に沿うように優しくスポンジを動かし、全体に泡をなじませます。
そして、レコードのレーベルが濡れないようにレコード盤を洗い流し、ほこりっぽくない場所に立てかけて乾燥させます。
汚れが原因で、ノイズが発生している場合は、この方法を使うとノイズが軽減されることが多いようです!
3.マイクロダスト
レコードプレイヤーには問題がない、レコード盤も汚れていない、という場合は、目には見えないほこりである「マイクロダスト」がレコード盤の溝に入り込んでいることがノイズの原因かもしれません。
マイクロダストを除去する方法を2つご紹介します。
①レコードをかける
マイクロダストの最も手軽な除去方法は、繰り返しレコードをかけることです。
レコードをかけることで、レコード針がレコード盤の溝をなぞり、溝につまったマイクロダストを掻き出してくれます。
特に費用をかけることなく、時間さえあれば、ノイズを除去できるのでノイズを除去したいレコードの数が少ない場合はこちらがおススメです。
②レコード洗浄液を使う
市販の洗浄液や自作の洗浄液を使ってマイクロダストを除去する方法です。
自作で洗浄液を作る場合は、アルコール+精製水(1:1くらい)に界面活性剤を数滴加えると作ることができます。
界面活性剤には、レコードの静電気がマイクロダストを吸い寄せることを防いでくれる効果があるようですよ!
一般的な洗浄方法は、レコードに洗浄液を垂らし、レコード専用のウエスや、カーボディー用クリーナーで拭くという方法です。
「その方法はもう試した!」という方は、レコードに洗浄液をたっぷりと吹きかけ、歯ブラシでレコードの溝をなぞってほこりを掻き出した後、窓掃除用の掃除機でレコードの洗浄液を吸い取るという方法もおススメ!
洗浄液で拭くだけでは、あまり効果が出ないという方も、試してみる価値ありですよ。
・まとめ
レコードのパチパチ音やノイズの原因は、
1.レコードプレイヤー自体の不調
2.汚れや油
3.マイクロダスト
の3つが考えられます。
それぞれの対処法は、以下の通りです。
1.レコードプレイヤーの不調
対処法:高品質な中古のレコードプレイヤーを探す
2.汚れや油がひどい
対処法:中性洗剤で洗う
3.目には見えないマイクロダスト
対処法:①レコードをかける②洗浄液で拭く
不快なノイズを減らして、レコードを楽しんでください!