多くの部活動では、「3年生を送る会」略して「三送会」なるイベントが催されます。
3年生が部活を引退し、受験もあらかた片が付いたタイミングで行われることが殆どです。
在校部員が、卒業する先輩を祝福し、送り出すことを主な目的としています。
これには、在校部員(主に2年生)の保護者たちが企画し開催する部活もあれば、在校部員 や顧問が企画、開催する部活もあるようです。
内容も、まちまちであり、部活ごとの伝統を重んじて、代々同じ会場や同じ形式で行われる部活もあれば、毎度毛色の違うイベントになる部活もあります。
いずれにしても、「3年生を送る会」を大成功させて良い思い出を作りたいという想いに変わりはないでしょう。
この記事では、「3年生を送る会」の企画と開催のコツをお教えいたします!
・部活の3年生を送る会はなにがいい?
様々な形式の「3年生を送る会」がありますが、およそ、次の4通りにまとめることができます。
・飲食店の貸し切りパーティ
・飲食店で食事&レクリエーション
・学校で食事&レクリエーション
・学校で3年生vs在校生の試合
【飲食店の貸し切りパーティ】
レストランや喫茶店などの飲食店を貸し切り予約して、まわりのお客さんに気を使うことなくドンチャン騒ぎ。
一人当たりの会費は2000~5000円ほど。貸し切りなので、食事は勿論、ちょっとしたレクリエーションやスピーチをしても問題ありません。
時間もたっぷりと取れますし、3年生の最後に苦楽を共にしてきた仲間や、かわいい後輩たちと濃厚な時間を過ごせるでしょう。
【飲食店で食事&レクリエーション】
貸し切りではなく、普通に大人数で予約します。食事をとり、それから、ボーリング場、カラオケ、学校など、他の場所で二次会を行うというパターンです。
充分な食事と、レクリエーションの両方を存分に楽しむことができます。
ただし、会費が弾むのが難点です。部活動最後の想い出づくりですから、ちょっとくらい奮発してもいいかもしれませんが、お金がかからないに越したことはありませんね。
【学校で食事&レクリエーション】
飲食店などのお店を使わずに、学校で簡単に食事を済ませてしまい、レクリエーションに力と時間をかけるのもイイでしょう。
食事は、学校の近くにあるコンビニやスーパーで買ってきたお弁当などで安く簡単に済ませてしまえば、たっぷりとレクリエーションに時間を割くことができます。
【学校で3年生vs在校生の試合】
運動部であれば、卒業してしまう3年生と後輩たちで試合を組むというパターンもしばしばあります。
私の中学生のときにはこのパターンでした。
卒業する3年生としては、ブランクはあれども、プライドのため負けられません。
在校部員の1,2年生も、安心して3年生を送りだすために、自分たちの成長具合を先輩方に見せつけなければなりません!
食事やレクリエーションよりも、「部活が好き!」という熱い部活動なら、思い切り試合をさせてあげるのが何よりのイベントでしょう。
・部活の3年生を送る会の会費や会場の決め方
・会費を決める
3年生を送る会の会費は、積み立ててきた部費のあまりを使う場合と、部費とは別に三年生を送る会の会費として集金する場合があるようです。
部費がたくさん余っているなら多少贅沢な会にしてもいいでしょうが、相場としては、2000~4000円といったところです。
会費は主に、食事代と記念品代に充てられます。学校の体育館が使用できず、公共の体育館を借りる場合にも料金が発生します。
当然、食事代はレストランなどでガッツリと食事をすれば高くなりますし、学校で済ませれば安く済むでしょう。
3年生を送る会は、贅沢であればいいというものではありません。
大切なのは、卒業する3年生の想い出、あるいは、3年生と在校生との交流といった気持ちの問題です。
会費の設定は、このことを念頭に置いて行いましょう。
・会場の決め方
レストランなどの飲食店で食事をする場合のお店選びのコツを抑えておきましょう。
第一に、食べ盛りですから、たくさん食べられるお店がオススメです。
学生にとって食事は味より量です!バイキングや鉄板系のお店が定番ですね。
また、貸し切りできるお店であればベストです。大人数の元気な学生たちが大人しく他のお客さんの迷惑にならずに楽しめるワケがありません。
貸し切りにして思い切り笑って、喋って、騒げるような環境を用意してあげるのがいちばんいいでしょう。
貸し切りが無理な場合でも、多少うるさくても問題ないようなガヤガヤしたお店で、大人数で予約を取れるお店を選ぶべきです。
・レクリエーションや記念品の選び方
レクリエーションは、3年生は勿論、1,2年生も楽しめるものを用意しましょう。
しかしあくまでも主役は3年生であることをお忘れなく。
単純にビンゴゲームや王様ゲームといった、大人数で遊べるゲーム大会を開催してもイイでしょう。
しかし、この会の目的は3年生を送りだすこと。3年生への贈物や感謝の気持ちを伝える場を用意してもいいかもしれませんね。
記念品は、寄せ書きを書いた色紙や花束が定番。珍しいものでは、部活で使用していたモノを記念として贈呈することもあります。
たとえばテニスボールやカラーマーカー、ユニホームなどが考えられますね。
・まとめ
ここまで、「3年生を送る会の企画と開催のコツ」を紹介しました。
最後に要点をおさらいしておきましょう。
1、「3年生を送る会」はおよそ4パターンある。
2、会費の相場は2000~4000円ほど。
3、大切なのは、お金じゃなく気持ち。
4、会場は、たくさん食べられて、騒げる場所がオススメ。
5、レクリエーションは全員で楽しめるものを。ただし主役は3年生!
この記事を書いていて、私も中学生の頃の3年生を送る会を思い出しました。
私の場合、食事もとらず、一日中在校部員と試合をする。というものでしたが、お金はかかっていなくてもとても良い思い出として心に残っています。
食事やレクリエーションもきっと楽しい思い出になると思います。
しかし、部活で出会った仲間であり、ともに汗を流した友でもある後輩たちに全てを託し、
また想いを受け取ることができたあの3年生を送る会を企画、開催してくれた保護者の方々に感謝しています。