普段、私たちがなにげなく使っている蛍光灯。
主に室内の照明として使われていて、もはや私たちになくてはならない存在となってなっています。
生活するための必需品ともいえる蛍光灯。
しかし、その光から紫外線が出ているという噂があるようです。
紫外線といえば、肌に様々なダメージを負わせる危険な物という認識が強いですよね。
本当に、蛍光灯の光から紫外線が発生されているのでしょうか?
・蛍光灯から紫外線は出てるの?日焼けはするの?
近年はLEDの台頭により、その座を譲りつつありますが、いまだ蛍光灯は照明として一線で活躍しています。
本当にその蛍光灯の光で、日焼けをしてしまうのでしょうか。
先に結論から言ってしまえば、蛍光灯の光でも日焼けはしてしまうんです。
日焼けのシステムは皆さんご存知の通り、太陽光に含まれている紫外線が原因となっていますよね。
実は蛍光灯も太陽光と同じく、紫外線を発生しているそうです。
分かりやすい例で例えると、日焼けマシンが挙げられます。
カプセル状のベッドの中に光る、青い光・・・
日焼けサロンに行ったことがない人でも、テレビなどで見たことはある方も多いのではないでしょうか。
日焼けマシンのあの光は蛍光灯を使って紫外線を発生させており、その紫外線によって日焼けを促しているんです。
ちなみに、紫外線を発しているのは蛍光灯だけではありません。
近年、蛍光灯の代わりとして使われているLEDも、種類によっては紫外線を発生するものがあります。
さらには、液晶テレビやPCのモニター、スマホやタブレットも紫外線を発生しているんです。
私たちが普段なにげなく使っているものでも、意外と紫外線を発生しているものが多いんですね。
・蛍光灯から発せられる紫外線の量はどれくらい?
蛍光灯から紫外線が出ているなら、「いますぐ紫外線対策をしなきゃ」と、思った方もいるかもしれません。
でも安心してください、実を言うとまったく慌てる必要はないんです。
たしかに、照明用に使われる蛍光灯は紫外線を発生しています。
しかし、蛍光灯から出る紫外線量はかなり少ないもので、太陽光が発生する紫外線の量と比べると『1000分の1程度』と、言われているんです。
つまり、仮に蛍光灯を1時間浴びていたとしても、実際は約5秒の間、太陽光に晒された場合の紫外線量と同じということになります。
どうでしょうか、いくら真夏の炎天下の下にいても、たった5秒で日焼けはするでしょうか。
もちろん天候や気温、または個人差などによって変化はしてきます。
しかし、紫外線量が1000分の1程度では、ほとんど気にしなくてもいいような気がしませんか。
また、言うまでもなく日焼けマシンの蛍光灯と、照明用の蛍光灯では種類が違います。
日焼けマシンの蛍光灯は、日焼けしやすいように紫外線の量を多く発生するように作られているんです。
まぁ、こちらの場合は光の色を見れば、一目瞭然ですね。
・紫外線を浴びることによるメリット
蛍光灯から発生している紫外線は、気にするほどの量ではないということが分かりました。
でも、肌をキレイに保っていたいと思うあまり、過度に紫外線を嫌う方も中に入るかもしれません。
確かに、日焼けによる皮膚のトラブルは怖いものです。
しかし、紫外線を浴びることは決して悪いことばかりではない、ということはご存知でしょうか。
紫外線を浴びることには、いくつかのメリットがあるんです。
その最たるものとしては、体内でビタミンDの生成を促進してくれることが挙げられます。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を促してくれる栄養素の一つで骨が丈夫になり、骨粗しょう症の予防にもなったりするんですよ。
また、ビタミンDには、一部のガンの発症リスクを下げてくれるという可能性も認められているんです。
近年は、過度な紫外線対策により、ビタミンDの不足が深刻となっていると聞きます。
この不足分は、残念ながら蛍光灯の紫外線量だけで補うことはできません。
夏場でしたら、1日15分ほど太陽光を浴びることによってビタミンDの恩恵を受けることができるようなので、この夏の日課にしてみてはいかがでしょうか。
・まとめ
確かに蛍光灯からは、紫外線が発生しています。
ただし、その紫外線量はわずかなもので、気にする必要はないレベルといえるでしょう。
今回の記事をまとめます。
①紫外線は、蛍光灯や液晶画面からも発生している
②ただし、それらから発生している紫外線の量は、ほんのわずか
③紫外線を浴びるのは、悪いことばかりではない
過度な紫外線対策は、ビタミンDの不足を招きます。
そして、日本人の半数以上はビタミンDが足りていない状況だというデータもあるようです。
暑い日には調整の仕方が難しいですが、ビタミンDの生成を助けるため、たまには日光浴をしてみてはいかがでしょうか。