パセリは、イタリア料理によく使われるハーブ。
肉料理の添え物や魚料理の臭みとり、さらに料理に香りや風味、彩りをもたらしてくれる優秀な食材ですよね。
日本では常にパセリが置いてあるという一般家庭は少ないでしょう。
しかし料理に「色が欲しい」とか「香りをつけたい」というように、
絶体必要というわけではないけれど、パセリがあれば嬉しいというシーンがしばしばあります。
そこでこの記事では、パセリの代用食材を13種類ご紹介いたします。
これだけあれば、どれかひとつは家にあるはず!?
・パセリと同じセリ科の植物で代用しよう!
①パクチー
パセリはセリ科の植物。代用するなら同じセリ科の植物が最適でしょう。
中でも、パセリに近いセリ科植物がパクチー(別名:コリアンダー)。
特にイタリアンパセリとは見た目で識別するのは難しいほど酷似しています。
しかし、パセリがイタリアンをはじめ洋食によく使われるハーブであるのに対し、パクチーはタイ料理などのエスニック料理に使用されるハーブ。
このことから分かるように、パセリとパクチーの香りや風味はまったく異なるもの
匂いや味のクセが強く好き嫌いの別れがちなハーブですから、とても代用できるようには思えませんね。
とはいえ、素人には見抜けないそっくりなフォルム故に付け合わせのイタリアンパセリを切らした時には最適な代用食材だといえます!
・ディル
セリ科のハーブの中で、一般家庭によく置いてあるものとしてディルが挙げられます。
ディルは、ほのかな甘さとさわやかな香りが特徴。サーモンをはじめ、様々な魚料理との相性が抜群であるため「魚のハーブ」とも呼ばれています。
しかし、パセリと同じセリ科でありながら形、風味、香りのどれをとっても似ているとは言い難い。
ただ、濃くキレイな緑色の葉は、パセリのように料理の彩りとして使うことができます。
魚料理の付け合わせや、タルタルソースなど、香りつけや彩りを足すという点ではパセリの代用として使うのもアリでしょう。
・三つ葉
三つ葉は、品のいいさわやかな香りが特徴の日本のハーブ。
パセリの青臭さの残る独特な香りをマネすることは叶いませんが、料理に香をつけるという意味では三つ葉を添えるのもアリです!
・人参の葉
ハーブの代わりが「なぜ、人参!?」と思った方も多いでしょう。
しかし思い浮かべてみて下さい。人参の葉っぱとパセリってどこか似ているとは思いませんか?
そう、実は人参もパセリと同じセリ科の植物なのです。
その証拠にパセリを根っこごと引っこ抜いてみると、私たちのよく目にする人参のような根っこがでてきますよ。
つまり、人参の葉とセロリは親戚のようなもの。パセリの代わりに使えるのも当然といえば当然というワケです。
・セリ科以外のハーブもパセリの代用になる!
・バジル
バジルは、パセリと並んで日本の一般家庭でもよく使われるメジャーなハーブ。
どちらもハーブというと先ず思い浮かぶような存在です。
しかし、セリ科であるパセリの代用食材としてシソ科のバジルを使うのは見当違いであるように思えます。
実際、パセリは乾燥させることでその風味を最大限引き出すことができますが、バジルはそうではありません。
バジルの場合、生のままの方が風味も香りも豊かで美味しく食べることができます。
それにセリ科とシソ科では葉の形がまったく異なりますから、バジルをパセリのように付け合わせるのは不自然でしょう。
ただし、彩りの点では、パセリに劣らない鮮やかなみどり。
スープのトッピングとして代用するには優秀な食材であるといえます。
・オレガノ
シソ科であるバジルがいいなら、同じくシソ科のハーブ、オレガノも代用食材おして認めることができるでしょう。
ただし、オレガノはバジルとは違いクセが強い。そのうえオレガノは通常乾燥させて使います。
パセリの様に付け合わせとして生のまま使うことは珍しいハーブです。
オレガノをパセリの代用として使うとしたら、バジルと同様に、乾燥させたものをトッピングするしかないでしょう。
しかし、パセリのように鮮やかな色ではないので、あくまでも風味と爽やかさをもたらすために使うものです。
・セージ
セージもまた、一般家庭でもよく使われるハーブのひとつですよね。
セージは香りが強いため、パセリの肉や魚の臭みをとる役目を担うことができます。
さらに、ビタミンKが豊富に含まれているという点でも、セージはパセリと共通しています。
・大葉
大葉。またの名を青シソ。
シソ科であるバジルやオレガノ、セージが使えるのなら、大葉だって使えるはずだ!
大葉は生のままの方が風味や香りが生きるので、乾燥はさせずに、刻んでトッピングや挿し色として使いましょう。
・クレソン
クレソンはアブラナ科の植物です。肉料理の付け合わせやサラダによく使われるハーブであり、淡い辛みと爽やかな香りが特徴。
添え物としてなら、パセリに代わって使うことができます。
ただし、魚料理との相性はイマイチ。
・みどり色で粉状なら何でもいい!?
・あおさ
もはや海藻!
取りあえず緑色で細かいものならば、トッピングとして代用することができます。
パセリとは香りや風味はまったく違いますが、料理の彩りを補うためだけならあおさでもいいかもしれません。
・青のり
あおさと混合されがちですが、あおさよりも香りのいい青のりもパセリの代用として使っていいでしょう。
青のりは乾燥しきって粉末状になっているので、あおさよりも扱いやすく香りもたつのでオススメです。
・青ネギ
細かく刻んだネギは、炒飯やリゾットなどのトッピングとしてパセリの代用が効きます。
ネギはイタリアンとの相性が以外といいので是非やってみて下さい。
・まとめ
ここまで、パセリに代用できる食材をご紹介してまいりました。
さいごに要点を振り返ってみましょう。
1、物として使うなら、パクチー、人参の葉、三つ葉、クレソン。
2、つけや臭みとりとして使うなら、ディル、三つ葉、バジル、オレガノ、セージ、クレソン。
3、料理に彩りをたすために使うなら、濃い緑色のものであれば大抵は代用可能。
ハーブは使い方がむずかしく種類も豊富にあります。
私たちのよく知るパセリにしても、彩りを補う以外に、料理にどんな効果をもたらしているのかを正確に答えられる人は多くないでしょう。
それゆえに、パセリを使いたいときに切らしていると、他にどんなもので代用することがきるのかわかりませんよね。
しかし今回この記事でパセリの効用と代用できる食品を学びました。もうパセリがなくても慌てることもありませんね!