子どものころに学校であった「林間学校」って、みなさん参加しましたか?
緑豊かな山奥や、海の近くの宿泊施設などで2~3泊する学校行事ですが、今も行われているんでしょうか?
林の間、と書くその言い方がなんとなく古臭い感じもするので、今では別の言い方になっているかもしれませんね
学校行事なので、おそらく基本的には「全員参加」のイベントだと思います。
ですが、様々な理由から、林間学校を欠席したいと考えているお子さんもいると思います。
その理由は本当に多種多様で、たとえば「子どもがなんとなく行きたがらない」「学校でしか会わない友だちとの集団生活が苦痛」など子ども目線の理由もあれば、
「危険の多い環境で過ごさせるのが不安」や「持病のあるわが子には負担が大きい」など親の立場からの理由もあるようです。
「林間学校に参加するのが当然」という空気もありますよね
なんとなく学校側や周りのママ友の間でも「参加するのが当然」という空気があると思います。
「みんなで寝泊まりして過ごす楽しいイベントなんだから当然参加でしょ」なんて思考しかできない方には全く理解されなかったり、
わが子が参加しないことで「協調性や自主性が周りの子に比べて劣ってしまうのでは?」と不安になっている親御さんも多いでしょう。
そこで今回は、林間学校を欠席することのメリットやデメリットなどについて調べてまとめてみました!
・林間学校を欠席するメリットとデメリット
林間学校を欠席させるか、やっぱり参加させるか。
そのどちらを選択するかは大いに悩ましいところでしょう。
まずは考えられる代表的な林間学校を欠席するメリットとデメリットを挙げてみます。
・林間学校を欠席するメリット
・子どもにとってのリスクが減る(安全面、集団行動、持病など)
林間学校ではほとんどの場合、豊かな自然の中で生活することになります。
そのため、日常生活の中では起こらないような危険に遭遇する可能性があります。
当然、学校側としては万全の安全対策を行っていることかと思いますが、そのリスクを100%取り除くことは不可能です。
「そんな危険な目に遭わせたくない!」 という考え方は、個人的には、やや過保護ぎみに感じてしまいますが、
とにもかくにも林間学校を欠席することでそのリスクを0にすることができます。
他にも集団行動になじめず孤立してしまい、わが子が辛い思いをしてしまうリスクや、
持病を持っていて突発的な症状や発作が起こったときの対応に関するリスクも同じく0にすることができます。
・林間学校を欠席するデメリット
・集団行動を学ぶ機会が減ってしまう
林間学校では普段の生活では体験できないようなイベントが多く用意されています。
野外生活の中で自分たちが食べるご飯を協力し合って作る、飯盒炊爨(古い言い方ですね笑)や、グループで行動しながら自然と触れ合う野外活動などがあります。
それらのイベントを行う一番の目的は「集団生活への適応」です。
自分ひとりの都合で行動していては林間学校の期間はもちろん、将来の社会生活を送っていくうえでも支障が出てしまいます。
集団生活に必要な協調性や助け合いの精神を、身をもって学び、身につける機会が林間学校にはあります。
そのため、林間学校を欠席してしまうと、程度の差はありますが、参加した子に比べて、そういった学ぶ機会がひとつぶん減ってしまうことにはなります。
・結局、林間学校を欠席するかはどうしたらいいの?
林間学校を欠席するメリットとデメリットは分かったけど、結局どうしたらいいのでしょう?
「参加させた方がいいのは頭では分かってるけど、欠席させたいという気持ちもやっぱりある」とジレンマに陥っている方もいらっしゃるかもしれません。
ドライな言い方をしてしまえば、「メリットとデメリットを比べてどちらを重視するかで選ぶしかない」ということになるのですが、それができれば苦労はしないですよね・・・
でも安心してください。私なりの結論を言ってしまうと、林間学校を欠席すること自体は実はそんなにたいしたことではありません。
はっきりいってどっちでもいいです。
何を隠そう、実際に子どものころに林間学校を欠席したことのある私が言うのですから、信じていただいて大丈夫です笑。
むしろ、もっと注意していただきたいのは「参加するか休むか」ではありません。
実はもっと重要で深刻なことが隠されている場合があります。
・子どもの「林間学校を欠席したい!」はトラブルのサインかも!?
親の意見として欠席させるべきか否かを悩んでいるのであれば、最終的には親としての責任を持って判断してください。
ですが、子どもが「林間学校を欠席したい」と主張している場合は注意が必要です。
子どもが林間学校を休みたがったときに、子どもの口からは「体調が悪いから」とか「面倒くさいから」とか色々な口実が出てくるかと思いますが、
総じて言えることは、その子どもが「林間学校に参加したがっていない」ということです。
子どもは良くも悪くも、本心や事実と違うことを口走ったりするものです。
たとえば「体調が心配だから欠席したい」という子どもの口実を、親が深く考えずに鵜呑みにしたりすることは避けた方がいいでしょう。
なぜならば、子どもが参加したくないということは、学校生活や友達との関係の中に好ましくない環境がある可能性が高いからです。
子どもは親のためにウソをついたり、辛い状況を隠そうとしたりします。
私自身がそのケースでした。
私はたまたま持病のぜんそくがあり、それを口実に両親へ頼み込み、小学校のときの林間学校を欠席しました。
でも本当の理由は、あまり詳しくは語りませんが、周りの同級生からのイジメがありました。
もしお子さんが「林間学校を欠席したい」と言っているならば、安易に鵜呑みにして終わらせるのではなく、そういったわずかなサインをぜひ見逃さないようにしてあげてください。
・まとめ
「林間学校を欠席するか否か」は実は大した選択ではありません。
現に、林間学校の思い出を大人になってもずっと覚えていたり、そこで人生を変えるような出来事に遭遇するケースの方が少ないのではないでしょうか?
むしろ林間学校を欠席したい(させたい)と考えるに至った背景や理由について、改めてもう一度目を向けてみることをおススメします。
その結果として「今回の林間学校は欠席させるけど、その原因になっていることを少しずつ改善して、来年の修学旅行には楽しく参加できるようにしていく」
といった答えを出すことも全然アリですし、むしろそういった答えの方が建設的なのではないでしょうか?