赤ちゃんは、手にしたものを全て口にしてしまいますよね。
ちょっと目を離しただけなのに、いつのまにかおもちゃを口にしている赤ちゃん。
「ダメだよ」と話をしても通じる相手ではないですし、親としては困ったものです。
特にクレヨンはカラフルだし小さいし興味本位で食べてしまう赤ちゃんも多いのではないでしょうか?
そして、もし飲み込んでしまったら、どのように対処すればいいのでしょうか。
・そもそもクレヨンは何から出来ている?
実際にクレヨンを食べてしまうと、体に害はあるのでしょうか。
クレヨンの原料を調べてみましたが、どうやらロウや顔料などからできているようですね。
ですので、赤ちゃんがクレヨンを間違って食べてしまっても、体にはほとんど害はないようです。
しかし、いくらクレヨンが体に影響がないとはいえども、食料として作られているわけではありません。
多量に摂取すると嘔吐や腹痛、下痢などの症状が出る場合もありますし、クレヨンが器官を塞いだら呼吸困難に陥ってしまいます。
当然ですが、無害だからといっても安心はできないですよね。
・なぜ赤ちゃんは、何でも口にするのか?
赤ちゃんは、自分の目に移ったものを手にとり、何でも口に入れようします。
このことで、子育てをしているお父さんやお母さんは、ヒヤヒヤさせられたこともあるのではないでしょうか
しかしそれは、乳幼児の習性なので、ある意味仕方のないことなんです。
産まれたばかりの赤ちゃんの視界は、ぼんやりとしてほとんど見えず、生後2~3カ月頃から少しづつ視力が発達しはじめます。
そして、目が見えるようになってくると、視界に映った物がなんなのかを手に取って確かめたいと思うようになるといいます。
ですが、やはりまだ視力がはっきりとしていないため、舐めたり、口の中に入れたりして物を認識しているのだそうです。
そしてこの時期には、大人のように十分に色を識別できません。
ですので、赤ちゃん用のおもちゃは、視力が弱くても見えやすいように色付けされているんです。
カラフルな色のクレヨンなどは目につきやすく、口に入れやすいものだといえるでしょう。
・もし、クレヨンを食べてしまったら?
では、実際にクレヨンを口にしてしまった時は、どうしたら良いのでしょうか。
赤ちゃんがもし、食べてはいけないものを口にしている瞬間を目撃したら、大きな声で静止してはいけません。
赤ちゃんがビックリして、そのまま飲み込んでしまう危険性があるからです。
実際に口にしている所を発見したら、慌てて声を掛けてしまいそうですが先述した通りクレヨンの原料は、人体にとってはほぼ無害です。
口にしてしまっても少量なら心配はいりませんので、落ち着いて静かに声をかけるようにしましょう。
もし誤食してしまったら、口の中に残っているクレヨンを取り除いてあげてください。
キレイに取り除いた後は、せき込みや喘鳴(呼吸にヒューヒューなどの異音がする)がないかなど、しばらくは様子観察をしましょう。
時間が経ってから様子が変わることも考えられますので、注意が必要です。
また、苦しそうにしていれば親が吐き出させることになりますが、吐き出す方法は年齢によって異なりますので、やり方に不安があるようであれば医者への受診をおすすめします。
万が一の事態に備えて、日頃から吐き出させ方や救急の呼び方などの知識を深めておくといいかもしれません。
・クレヨンなどの誤食事故を起こさないために
乳幼児の誤食を防ぐには、目を離さないようにするのが一番です。
しかし、完全に目を離さずに見守るということは、不可能に近いですよね。
ですので、子供が口に入れてしまいそうなものは、全部手の届かない位置に保管するようにしましょう。
カラフルなものをはじめ、ティッシュや粘土、液体のものなど口に入ってしまいそうなものは、赤ちゃんのまわりに置いていませんか。
もし、口に入ってしまいそうなものが見つかったら、乳幼児の手が届かない高いところや、
固い蓋の付いている容器、鍵付きのケースや引き出しなどにしまっておきましょう。
赤ちゃんが口に入れたがる行為は、生後6か月頃にピークを迎え、離乳食を食べ始める頃や、徐々に聴覚や視覚が発達してくると、口にする行為も自然と減ってきます。
それまでは、口に出来そうなものはなるべく管理しておきましょう。
・まとめ
赤ちゃんが何でも口にしたがるのは、仕方のないことです。
クレヨンなどは、赤ちゃんからは色とりどりのスイーツに見えているのかもしれませんね。
今回の内容をまとめてみます。
①クレヨンは、少量なら食べてもほとんど無害です
②赤ちゃんが何でも口にするのは、確認作業をしているから
③万が一、誤食してしまっても慌てないで
④誤食は、6カ月をピークにして落ち着いていく
赤ちゃんが口にするのは、学習しているためだったんですね。
飲み込めてしまうサイズのものは怖いですが、飲み込む心配のないサイズのものを口にしていた時は、温かく見守ることも必要なようです。