小学生の、特に低学年は口が悪い子が多いように感じます。
幼稚園まではそんなことがなかったのに、小学生に上がった途端に「おい!」や、「ばばあ」などといった、
教えたはずのない言葉使いをある日突然使ったりします。
我が子がこういった言葉を急に使うのはとてもショックですし、悲しいですよね。
小学生に上がった子供はなぜ、このような言葉を使うようになってしまうのでしょうか。
・なぜ小学生は口が悪くなってしまうのか?
小学生になってから口が悪くなる原因は、小学校での生活が挙げられます。
起きている時間の大半を小学校で過ごしているので、その影響を受けないはずがありませんよね。
小学校は同じ年齢層の人間が集まり、組織を形成していく上で集団生活に適応することを覚えていきます。
小学校で仲のいい友達が悪い言葉を使っていたら、すぐにその言葉を覚えてしまうでしょう。
ただし、本人は悪い言葉という自覚はほとんどなく、みんなが使っている言葉だから正しい言葉だと思っているはずです。
注意されるまでは、その言葉が一般的な言葉使いだと思っているし、みんなが使っているからという理由で使っているだけにすぎません。
また、注意しても反抗的な態度や言葉を使うのが小学生の特徴でもあります。
しかし、その理由は分からないでもありません。
親御さんの中には、家に帰ってきた子供を見るなり「宿題を先にやりなさい」などと、強い口調で声を掛ける方がいます。
たしかに、宿題などの提出物はやっておかなくてはいけません。
でも、いったんこの時の子供の気持ちを考えてみましょう。
小学校は幼稚園とは違って、一日中机に座って勉強を受けているので、思いのほかストレスが貯まっています。
やっと学校が終わって家に帰ってきたのに、家でも勉強しなさいと強く言われたら誰でも嫌になってしまうのではないでしょうか。
これは、私たち大人でも同じことが言えますよね。
一日中働いて、クタクタになって帰ってきた途端に仕事の話をされたら、だいたいの人はウンザリしてしまうでしょう。
特に、会社で嫌なことがあった日などには、カッとなって怒ってしまうこともあるのではないでしょうか。
大人ならそれを「ストレスが溜まっている」という処理をして、人によってはその対処も出来るかもしれません。
しかし、小学校のそれも低学年となれば、ストレスという言葉はまったく分かりません。
ただ原因もわからず、モヤモヤ、イライラな状態が続き、そのモヤモヤをどうしていいかわからず爆発させる・・・
もちろん、人には個性があるので一概には言い切れませんが、
小学生が口が悪くなる理由は、このような理由が挙げられるのではないでしょうか。
・小学生の口の悪さを治す方法

①子供と同じ目線で説得してみる
子供が悪い言葉を使った時に一番やってはいけないことは、頭ごなしに否定することです。
もしかしたら初めのうちはびっくりして直すことがあるかもしれませんが、次第に怒られることに慣れ、反発されてしまうでしょう。
ですので、子供を頭ごなしに否定するのではなく、「なぜその言葉を使ったのか?」「なぜ使ってはいけないのか?」を説明してあげましょう!
また、子供がすでに興奮している時は、例えこちらが正しいことを言っていても聞き入れてもらうことは難しいでしょう。
話す時はあくまで穏やかな状態で、子供が興奮していたら時間をおいて、ゆっくり話をする時間を作りましょう。
時間を置く事で、こちらも冷静になって頭を整理する事ができるはずです。
そして、使ってはいけない理由をちゃんと説明してあげましょう。
「この言葉を使われると、相手は悲しい思いをするんだよ」ということを、あなたの口からしっかり説明してあげましょう。
また、子供は親の背を見て育つといいます。
親であるあなた自身の言葉使いは、適切でしょうか。
悪い言葉や、強い言葉を使っていないでしょうか。
もしあなたが、言葉の悪さを自覚していたら・・・
このことを子供に指摘されたら、あなたの言葉は説得力がなく、何も言い返せません。
先に述べた通り、確かに子供は学校での影響を多大に受けます。
集団生活をする中で友達やテレビ、最近ではYouTubeなどの影響も受けることでしょう。
でも、模範の根本としては、やはり親の存在は大きいのです。
もし、心当たりがあるようなら、まずは親が変わらないといけませんので、自分自身の言葉使いを見直してみましょう。
②子供と一緒に、親も言葉使いを考えてみよう
小学生は好奇心が旺盛で、とにかく色々なものから影響を受けて言葉を覚えていきます。
もちろん小学校の先生が正すこともあるとは思いますが、覚えた言葉の使い道を教えるのは、基本的に親の役目になります。
その教えなければならないはずの親の言葉使いが悪いようでは、説得力がなく、子供言葉を変えることは難しいでしょう。
まずは自身の言葉使いについて、ゆっくり考えてみてください。
しかし、自分の言葉使いは、長い間自然と使ってきているものなので、自分ではなかなか悪い言葉に気が付かないものです。
そのため、子供に使ってほしくない言葉は自分だけでなく、周囲の手を借りながら使わないようにしていきましょう。
そして、使ってほしくない言葉を自分で自覚出来たら、徹底して使わないようにしましょう。
この時、子供と一緒に使わないようにしていく、という方法もありかもしれませんね。
・まとめ
子供が小学生に上がってから口が悪くなる原因や対処法を紹介しました。
好奇心旺盛なのはいいのですが、ちょっとは手加減してもらいたいですよねぇ(笑)
そんなわけで、今回の内容をまとめてみました。
①小学生に上がると口が悪くなるのは、その好奇心から
②子供と話す時は、同じ目線で話す
③子は親を見て育つ!まずは自分自身の言葉を見直そう
子供は周囲の影響を受やすいので、子育ては本当に大変です。
一人で考えては体が参ってしまいますので、なるべく周囲を巻き込んで、長期的に解決していきましょう。
子供と一緒に、親もゆっくり成長していけば大丈夫ですよ♪