夏になるとスーパーや八百屋さんでゴーヤを見かけることが増えてきますよね。
グリーンカーテンとして家庭や学校で栽培している光景もしばしば目にします。
ゴーヤには、苦瓜(にがうり)という別名があるとおり、その強い苦味から好き嫌いの別れやすい野菜。
私は、ゴーヤの癖になる苦味が大好きなので、ゴーヤチャンプルーやサラダや甘辛煮にしたりして美味しく食べています。
ところが、「ゴーヤを食べ過ぎると体に悪い」という噂を耳にしました。
この噂が事実なら、ゴーヤ好きには大変な悲報!
その噂の真偽を確かめるべく「ゴーヤの食べ過ぎによる体への影響」を調たので紹介します!
・ゴーヤを食べ過ぎるとどうなるの?
栄養満点で生薬としても扱われるゴーヤですが、食べ過ぎによる副作用はあるのでしょうか?
「ゴーヤの食べ過ぎは体に悪い」といわれる所以と実際のところどうなのか。
調べて参りましたのでご紹介いたします!
・体を冷やす
ゴーヤは、他のウリ科の野菜同様に多くの水分が含まれています。
夏場には水々しくて美味しいですよね。
しかし、ゴーヤの豊富な水分量こそが食べ過ぎると体に悪いと言われる原因だそうです。
お腹を冷やしてしまい下痢や腹痛になってしまうことがあります。
沖縄のような暑い地域では多少食べ過ぎてもよいかもしれませんが、本州で食べる際は水分量に気を使った方が良いでしょう。
・胃液の過剰分泌してしまう
ゴーヤの苦み成分である「モモルデシン」。
主にこの成分が「食べ過ぎは良くない」と言われる大きな理由です。
モモルデシンは胃液を多く分泌させる効果を持ちます。
それは食欲増進効果をもたらしてくれる素晴らしいもの。
しかし、胃液は分泌されすぎると、胃に負担をかけ腹痛をもたらしてしまいます!
いくら体に良いとはいっても、適量というものがあるようですね。
・苦味成分は毒だった!?
ゴーヤの苦み成分である「モモルデシン」は、胃液を過剰分泌させるだけではありません。
実は、この苦味成分は食べ過ぎると人間にとっては、毒となります。
苦いや辛み、酸味などの刺激は、毒を含んでいるために感じるものなのです。
とはいえ、「良薬口に苦し」という諺のとおり、毒は適量であれば薬にも成り得るもの。
私たちが飲むお薬にも副作用があるように、体に良いものは適量だからこそのものです。
ゴーヤに含まれるモモルデシンもまた、適量ならとても体に良い成分ですが、食べ過ぎると下痢や胃痛や腹痛などを引き起こします。
・どこからがゴーヤの食べ過ぎなの?
ゴーヤの食べ過ぎは良くないということは分かりました。
しかし、一体どこからが食べ過ぎなのでしょうか?
実は、調べてみたのですが、明確な線引きはされていないようです・・・
毒に対する耐性は人によって異なりますし、お腹の冷えやすさや胃液の過剰分泌による悪影響も、胃の中にある食べ物の量などで変わってきます。
「どこからが食べ過ぎ」と決まっているわけではないようですが、常識的な量なら大丈夫でしょう。
私なりの結論としては、「ゴーヤは1日1本なら体に良い」と思います。
しかし個人差があるので、自分にあった適量を見極めて食べるようにしてくださいね!
ゴーヤのアレルギーや生食について軽く触れておきます。
ゴーヤを食べると体調が悪くなる原因として、アレルギーの可能性もあります。
症状は下痢、嘔吐、腹痛、頭痛、肌荒れなどです。
稀にアナフィラキシーショックも起こりますので、少量食べただけで、体調が悪くなる場合はよした方がよいかもしれません。
ちなみに、ゴーヤの生食は可能です。
しかし、非常に苦いのでできるだけ火を通して食べることをオススメします。
・まとめ
ここまで、ゴーヤの栄養価と食べ過ぎによる体への影響をご紹介してまいりました。
最後にもう一度振り返ってみましょう。
1、ゴーヤは栄養満点の野菜
2、食べ過ぎは、「お腹を冷やす」、「胃液が出すぎる」、「毒を摂りすぎる」のでダメ!
3、明確な適量は定められていないが、一日1本分くらい?
4、アレルギーもあるので注意。生食もできるが苦い。
「ゴーヤを食べ過ぎると体に悪い」という噂は本当でした。
どんなに体に良い食べ物でも、やはり食べ過ぎは逆効果になってしまうようですね。
望めば何でも食べることのできる現代では、正確な知識こそが、健康を維持する要。
ここで、ゴーヤの栄養価と食べ過ぎによる影響を学んだように、これからも食材の正しい食べ方を学びましょう!