ドライアイスは普段お店で売ったり、買ったりすることはありませんよね。
でもスーパーでアイスを買ったときに、持ち帰るときに保冷剤としてドライアイスをもらったことはみなさん経験があることと思います。
うっかり素手でもってしまって、ビリリッと痛い思いをしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
ドラマや舞台で下に白い煙を充満させるときに、使うのもドライアイスです。
あの煙は有毒ではないのでしょうか?
俳優さんが吸ってしまっても大丈夫でしょうか?
いろいろ疑問が出てきますね。
そこで今回は、ドライアイスから出る白い煙は吸っても大丈夫なのか調べてみました。
・ドライアイスの煙を吸っても大丈夫なの?
ドライアイスを空気中に置くと、空気中の水分が冷やされて白い煙が出ます。
それでは、水の中に入れた時にもくもくと出てくる白い煙も水なのでしょうか?
舞台などではお湯にドライアイスを投入した白煙がよく用いられるそうです。
ドライアイスを水などの液体中に入れた場合の白煙の正体は空気中の水分ではなく、ドライアイスに触れた水が微小な氷の粉末になったものだそうです。
成分が水の粒でできた煙状のものならば、お鍋の蓋を開けた時出てくる湯気と同じことになるので、吸っても体に害はありません。
また、煙のように見えたりはしませんが、ドライアイスが気体に戻ったものの成分も二酸化炭素なので、空気中に含まれる割合が少なければ害はありません。
これでドライアイスの白い煙に害はないことが分かりました。
最後にドライアイスの注意点に関して紹介していきます。
・ドライアイスの取り扱いで注意することは?
①素手で触らない
ドライアイスは大変冷たいものです。
素手で触ると低温やけどになったり、くっついて離れないということもあります。
直接肌に触れると凍傷をおこすので、必ず軍手などをして素手で触らないようにします。
②飲料水には入れない
ドライアイスは食用を考慮して製造されていません。
飲み物にドライアイスを入れて炭酸水を作ることは衛生上の観点からも避けます。
食品を冷やすときは食品に直接触れないように食品を冷やす場合直接触れると、
食品が冷やされすぎて痛むので間接的に冷やすようにします。
③二酸化炭素中毒に注意(通気や換気を行う)
冷凍庫のような密閉された屋内や、自動車の中でドライアイスを扱うときは締め切らずに、通気や換気を行う必要があります。
二酸化炭素の濃度が高いと窒息したり意識不明になってしまうことがあるので注意してください。
④爆発事故に注意(密閉容器に入れない)
ドライアイスは気体を圧縮して作るので、昇華して気体になると体積は膨張します。
なので、ガラス瓶やペットボトルなどの容器で密閉保存してしまうと、容器内の圧力が急激に上昇し爆発してしまうことがあります。
なので、ドライアイスを密閉容器に入れて保存しないようにしてください。
・まとめ
ドライアイスから出てくる白い煙は、水分が冷やされてできたものなので吸っても害はありません。
しかし、ドライアイスは二酸化炭素からできているので、
密閉した部屋や車内などに放置しておくと、二酸化炭素中毒になってしまうことがあるので注意してください。