故人が亡くなってから四十九日の忌明け後、最初に迎えるお盆のことを「初盆」あるいは「新盆」といいます。
初めて親族をなくして、初めてのお盆を迎えてもわからないことだらけで戸惑ってしまいますよね♪
そこで今回は、
・初盆には誰を呼べばばよいのか?
・どのような準備が必要か?
・お盆期間中は何をすればいいのか?
この3つについて調べてみました。
・初盆は誰を呼べばいいのか?
一般的には仏式の場合、初盆の法要は49日や一年忌・三年忌のように必ず行うとされているものではありません。
法要を営まれる場合も故人の子どもや孫、兄弟姉妹とその配偶者などの近い親族の方々の参加で営まれることが多いのではないかと思います。
しかし、次々と多くの方がお盆の期間にお線香をあげに来られることが予想される場合は、
「何月何日に新盆の法要を致します」の通知を出して、一席設けてしまう方がずっと楽で合理的になったりもします。
その地域の慣習、ご家庭の宗派や伝統によってそれぞれ異なりますので、菩提寺のお坊さんやお近くの年長者の方などに相談するのが良いでしょう。
・初盆にはどのような準備が必要か?
①お坊さんの手配
お坊さんに来ていただいて法要を営む場合は、お寺に早めに(遅くても一か月前に)連絡を取って予約を取っておきます。
菩提寺にこだわらなければ最近はお坊さんを手配できるサイトもあるようです。
また法要後会食が予定されている場合は、お坊さんが参加できるかどうかの確認をしておきます。
お坊さんへのお布施は初盆の場合、4万円程度です。
お車代や、会食に参加されない場合は御膳料も用意しましょう。
お車代は5千~1万円程度、御膳料は食事の程度によっても変わりますが5千~2万円程度です。
②出欠の確認
親族に連絡を取り出欠の確認を取ります。
親族だけでなく、故人と親交の深かった方や知人なども招待する場合は、案内状を送りましょう。
この案内状も、1ヶ月前を目安に送るようにしてください。
また、案内状はお返しの品を買うギフト店でサービスで印刷してくれる場合もあります。
③会食の手配
法要後に会食を予定している場合は、料理を手配します。
仕出しや食事処を予約する場合は法事での利用であることを伝えておくようにします。
④初盆のお返しの品・引き出物
初盆のお返しとは、お香典(御仏前)、お供え、線香代・提灯代などを、頂いたときのお返しの品のこと。
親戚や知人など焼香にお参りに来られるお客様に、手土産・引出物(志・初盆志・初盆会として)を準備します。
頂いた金額の1/3程度の品を用意しますが、故人との関係や交際の深さによっても頂く金額が異なってきますので、お返しの品は2種類ほど用意されるといいです。
また、ギフト店によっては余った品の引き取りを種類によってはしてくれるところもあるので、確認しましょう。
・初盆はどんなことをするのか?
お盆の日程は地方によって異なりますが、簡単に4日間に行うことをお知らせします。
・盆の入り(迎え火)
盆棚(精霊棚)の準備を整え、お墓に出向いてお掃除をします。
夕方には素焼きの小さな土鍋またはお皿の上で、苧殻(おがら)を焚き(迎え火)、盆提灯に火を灯します。
このように火を目印にして、故人の霊を自宅に招き入れます。
・2、3日目
家族や親族が集まってお墓参りをし、自宅に僧侶を招いて法要や会食を行います。
法要後僧侶がお帰りになる際には、お盆(なければ袱紗=ふくさ)の上にお布施を乗せてお渡しします。
・ 盆明け(送り火)
できるだけ遅い時刻に送り火を焚き、故人の霊を見送ります。地方によっては「精霊流し」や「灯籠流し」などを行います。
・まとめ
初盆を盛大に行うかどうかは、地域の慣習や宗派、故人の交友関係などによっても異なりますが、一般的には近い身内で行います。
初盆にはお線香をあげに来てくださる方が多いので、法要を営まなくても祭壇のしつらえやお返しの品の準備は必要です。
それぞれのご家庭の事情に合わせて、法要を営む場合はお坊さんの、そうでない場合は年長者の方の智慧も仰ぎながら心こめて用意されとよいでしょう。