芋けんぴは大抵のコンビニやスーパーには並べられており、日本人に愛されているお菓子のひとつですね。
みんな大好きな芋けんぴですが、その作り方を見ても想像がつくとおり、非常に高カロリー、高糖質な食べ物。
100gあたりおよそ、470~500kcal、糖質量は70g。
不健康の代名詞「ポテトチップス」の100gあたりのカロリーと糖質はおよそ500kcal、50gです。
カロリーと糖質量だけを見ると、ポテトチップスよりも高い!
そう聞くと悪い印象を受けますが、本当に芋けんぴは健康に悪いのでしょうか?
この記事では、
・芋けんぴに秘められた栄養価
・芋けんぴはダイエットに効果的か?
・芋けんぴの健康的でダイエットにダイエットにもいい食べ方
をご紹介します!
・芋けんぴは健康に悪いの?
結論からいうと、芋けんぴはお菓子の中では栄養が多く健康的なお菓子です!
芋けんぴの原材料はであるさつまいもは、食物繊維やビタミン、カリウムが豊富なうえ、
ヤラピンというさつまいも独自の成分も含まれています。
ひとつずつ、働きをご紹介しましょう。
①食物繊維
食物繊維とは、人間の消化酵素で消化することのできない食物成分のこと。
大きく「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の二種類に分けられます。
さつまいもは、100gあたり2.3gが食物繊維です。
そのうち、1.8gが不溶性、0.5gが水溶性と、両方の食物繊維を含んでいます。
不溶性食物繊維は、水分に溶けず、逆に吸収してふくらみます。
この作用により便のカサを増やし、腸を刺激するため、おなかの調子を整えてくれます。
水溶性食物繊維は、ネバネバいており胃腸内をゆっくりと移動します。
糖質の吸収を遅らせ、食後の血糖値上昇を和らげます。
また、吸着性も強いので、小腸でコレステロールや胆汁酸を吸収してくれます。
そうすることで便秘解消につながります。
②ビタミン
さつまいもに含まれるビタミンは、B1、C、Eの3種。
ビタミンB1は、別名を「疲労回復ビタミン」といい、
タンパク質、脂質、炭水化物のすべての代謝に関わる重要な栄養素です。
これが不足すると倦怠感やイライラ、手足の痛みやむくみなど、さまざまな健康障害がおこります。
ビタミンCには、コラーゲンの生成、にきびや傷跡の回復、ストレスの緩和、貧血予防などなど、さまざまな効果があります。
ビタミンEは、老化の原因とされる過酸化脂質の発生を抑える働きがあり、細胞の老化を遅らせてくれます。
③カリウム
カリウムは、ミネラルのひとつ。
体液の浸透圧調整、筋肉の収縮、神経伝達のサポートといった働きがあります。
つまり、高血圧を防ぎ、むくみの予防改善、筋肉を正常に保つ効果があります。
④ヤラピン
ヤラピンは、さつまいも独自の成分です。
さつまいもを輪切りにしたときに、白い液体が出てきますよね。
実は、あれがヤラピンです。
胃の粘膜保護と腸内の蠕動運動を活発にする働きがあります。
また、それによって便が柔らかくなる作用もありますよ♪
・健康的でダイエットにも効果的な芋けんぴの作り方
芋けんぴは健康的だけど、食べすぎると太ってしまうし不健康です。
しかし、芋けんぴのカロリーと糖質は、ほとんどが砂糖と蜂蜜によるもの。
それさえ除くことができれば、低カロリーで低糖質、更に栄養豊富なダイエット向きの芋けんぴが実現するのでは!?
そう思い調べてみたら、なんと既に存在していました。
ヘルシーな芋けんぴを作るコツをご紹介しましょう。
・皮ごと使う
皮ごと使うことで、栄養価が上がります。
さつまいもの皮には、食物繊維やヤラピンが豊富。
この部分を捨てずに揚げれば、さらにダイエットに効果的な栄養が多く摂取できます!
・黒糖芋けんぴ
カロリーと糖質量を減らすには、使用する砂糖を、上白糖よりもカロリーが低いだけでなく、
圧倒的に栄養価の高い黒糖に変えてみるのもいいアイデアです。
カロリー自体は、上白糖が100gあたり384kcalに対し、黒糖354kcalと大きな差はありませんが、
カリウム、カルシウム、ナトリウムなどのミネラル分は圧倒的に黒糖の方が多く含まれています。
また、黒糖に豊富に含まれるリンや鉄、マグネシウムなどは上白糖にはない成分です。
・レンジで作る
さつまいもを油で揚げるかわりに、電子レンジを使えばノンオイルの芋けんぴを作ることができます。
電子レンジを使った芋けんぴの作り方は、
①まつまいもを水にさらしアクをとり、電子レンジ600wで6~8分ほど温める。
②その後、水と砂糖を大さじ1ずつ、フライパンに入れ沸騰させる。
③そこにさつまいもを加え、中火で1分絡めながら焼けば完成です。
・まとめ
最後におさらいしておきましょう。
1、芋けんぴは、栄養満点で健康的なお菓子!
2、カロリーと糖質も高いので、ダイエットにはちょっと不向き。
3、運動を前提としたダイエットの間食としては、ダイエットに向いている!
4、ヘルシーな芋けんぴをつくれば、ダイエットにも最適!
芋けんぴは、健康的なお菓子であり、食べ方や作り方次第ではダイエット食としても優秀であることがわかりました!
芋けんぴは、お菓子でありながら栄養満点で健康的。
ぜひ、今日のおやつにいかがでしょうか?