最近は黒板ではなくホワイトボードを使用する学校も増えてきたかと思いますが、まだまだ黒板は健在です。
だれもが小学生の時代から、黒板に書かれたものを見たり書き写したりしながら、授業を受けて学生生活を送ってきたと思います。
私は子どもの頃、低学年の先生の書く文字はとてもきれいで、どうしたらあんなふうにきれいな字が書けるのだろうと感心していました。
黒板の字がきれいならノートもとりやすく授業も快適に受けられますね♪
どのようにしたら、上手ではなくてもきれいで分かりやすい字を黒板に書くことができるのか調べてみました。
まず、きれいに書くためにはチョークの持ち方が大切です。
・黒板の字をきれいに書くためのチョーク持ち方と使い方
・チョークの持ち方
チョークは先端から2㎝ほどのところを親指と中指でつまんで、人差し指で上からチョークを押さえるようにして持ちます。
手をグーにして人差し指を一本だし、その人差し指の第一関節を黒板に押し付けて、
人差し指で黒板に字を書く感覚でチョークを持ちます。
・チョークの使い方
チョークの黒板にあたる面をいつも動かさずに書いていると、チョークが削られてだんだん太い線になっていきます。
それを防ぐために円柱形のチョークの角を黒板で削ってチョークをとがらしておきます。
そして書きながら少しずつチョークを回転させていると、いつも太さのそろった線できれいに字を書くことができます。
・黒板の字をきれいに書くために気を付けること
①黒板に対しての身体の位置
黒板の正面に向かって立ちチョークを持った手を上からおろしていき、チョークを持った手がちょうど顔の位置に来て、
自然に黒板にチョークの先が触れて書きやすいと思う位置に立ちます。
常に書いている字と目の位置がなるべく同じ高さになるようにします。
つまり、上の方に書くときは背伸びをし、下の方の字を書くときは膝を曲げてかがむようにして、
書いている字がなるべく自分の正面に来て、目の中央で字を捉えられるようにします。
正面の位置で書くようにした方が、バランスのとれたきれいな字を書くことができます。
横書きの時は書き進めるにしたがって体も右に移動していきながら、
字の大きさがそろっているか、字が水平に続いているかを確認しながら書き進めるのがポイントです。
②手首や腕・肘や肩の使い方
最初のうちは腕全体を動かして書くようなつもりで、一字一字を丁寧にゆっくり書いていきます。
慣れてきたら、手首全体が筆の先になったような感覚で、一文字の上下左右の四か所を意識しながら手首を回して書くようにします。
手首を回しながら書くことに慣れたら、手首を回す感覚を肘や肩にも持って行けるようになると、
文字の線がのびやかなになっていき、余分な力も抜けて楽に字が書けるようになります。
③字の大きさ
見出しの字は自分の握りこぶし4個分の大きさで、小見出しは2個分、本文は1個文の大きさで書くと見やすい大きさとなります。
時々書いた字が自分のこぶしに隠れてしまっていないかどうか確認するとよいでしょう。
④字形
漢字を書くときは、横画の右を水平より6度上に傾けて書きます。
ただ、横画を右に傾けるだけだと、全体に右上がりの字になってしまうので、右下の点や画に重心を置くように少し伸ばすなどするときれいに書けます。
平行する縦画・横画の間は等間隔になるように書きます。
以上の3点を注意すると字形が整います。
ひらがなは小学校1年生がひらがなを学習するときの字形を、漢字は国語の教科書か書写の教科書を参考にして、同じ形で黒板に書けるように練習するといいでしょう。
漢字とひらがなが混ざった文章を書くときは、心もちひらがなを漢字より小さめに書くようにするときれいな字に近づきます。
・黒板にきれいな字を書く練習
①鉛筆を常用する
鉛筆はチョークと同じように芯の部分が太いので、そのまま書いているとどんどん線が太くなります。
ですから回転させて書かないと書けません。
これがチョークを回転しながら書くことにつながります。
手で削った鉛筆だと角がわかりやすいので、最初は手で削った鉛筆を使うと良いでしょう。
②上手な字をまねる
黒板に上手に書かれた文字があれば、その上からなぞり書きをしてみましょう!
そうすることで、チョークの動かし方を体で覚えることができます。
そして次は隣に書かれた上手な字を見ながら書きましょう。
・まとめ
垂直な黒板にきれいな字を書くときは、水平に置かれたものに字を書くときより、立つ位置や目の位置にも注意が必要になります。
また、指先だけでなく、手首、腕、肘、肩までも動かしていくようにします。
字の大きさは自分の握りこぶしを参考にしながら大きさを整えて書くといいですよ♪
字形は漢字は横画の右を上に6度傾け右下に重心を置いた形にし、ひらがなは小学校1年生の国語の教科書のひらがなを手本にすると形の整った字となります。
黒板に上手に書かれた字をなぞったり、お手本にして隣に書くとよい練習になります。