フルーツポンチやぜんざい、みたらしや黒蜜きな粉・・・
つるつるもちもちとした食感の白玉は、デザートとの相性が抜群ですよね♪
また、自宅でも簡単に作れることから、子供と一緒に作り一緒に食べさせてあげたいという親御さんもいるのではないでしょうか。
しかし、白玉は餅と同じように、食べにくい部類に入るものなので、のどに詰まらせたら大変です。
白玉は何歳から食べても大丈夫なのでしょうか?
お子さんがいる人は気になりますよね・・・
今回はこの疑問について調べてみました!
・白玉は何歳から安心して食べられるの?
白玉は、何歳くらいから食べさせても平気なのでしょうか。
白玉は粘り気があるので、上手に噛めていないとうまく飲み込めず、のどに詰まってしまう危険性があります。
したがって、最低でも乳歯が奥歯まで生え揃う時期になってから食べることをオススメします。
人間の歯は、前歯で食べたものを噛み切り、奥歯はそれをさらに細かく擦りつぶすといった役割があります。
前歯と奥歯どちらも食べ物を上手に飲み込むためには、欠かすことができません。
成長にもよりますが子供の乳歯は、1歳前後から下の前歯が生え始め、上の前歯、そして奥歯という順番で生えていきます。
個人差はあるものの、一般的に奥歯が生え揃う時期は、2歳半~3歳くらいと言われていて、この頃には噛む力も十分に備わってきます。
ですので、白玉を安全に食べさせたいのであれば3歳からが良いでしょう。
もちろん初めのうちは、目を離さないようにしてください。
ちゃんと噛めているか口の動きをよく観察し、しっかりと噛むことを促しながら見守りましょう。
しかし、奥歯が生え揃うまでは、白玉を食べることができないのでしょうか。
1~2歳といえば好奇心が旺盛で、周囲が食べているものは必ず食べたくなるはず。
これは大人でも同じですが、我慢しろという方が難しいですよね(笑)
とはいえ、前述した通りまだ奥歯が生えそろっていない時期なので、
そのままの状態だと上手に噛めずに、のどに詰まってしまう危険性があります。
ですので、1~2歳でも食べられるように、小さくするなどの工夫が必要です。
・白玉の安全な食べ方と、その他の危険な食べ物
歯が揃っていないのを理由に、みんなが食べているものを我慢させるというのは気が引ける人もいると思います。
ですので、奥歯が生え揃っていない乳幼児でも白玉が食べられるように工夫してあげましょう。
一番簡単な方法は食べやすい大きさに切ることですが、やはりそのままだと粘り気が気になります。
ですので、白玉を作る際は、水の代わりに豆腐を使って作る「白玉豆腐」がオススメ
豆腐を使うことによって粘り気の少ない白玉ができるので、喉に詰まる危険が少なくなるでしょう。
また、注意するのは白玉などの餅類だけではなく、一口で飲み込めてしまうものにも警戒が必要です。
例を挙げると蒟蒻ゼリーやミニトマト、ウズラの卵、ブドウなどは、大きさ的に誤ってそのまま飲み込み、のどに詰まらせてしまう危険性があります。
これらは食べやすい大きさに切り、よく噛んで食べたり、ちゃんと座って食べることを促しましょう。
そして、必ず親が目を離さずに、見守ることが大切です。
また、乳幼児の発達には個人差がありますので、まだちゃんと噛めない子や、丸呑みをする癖のある子には無理に与えないほうが良いでしょう。
・もし、白玉がのどに詰まったら?
もし、のどに詰まってしまったら・・・
子供が首を押さえ苦しそうにしだしたら、喉に詰まっているサインかもしれません。
ただちに応急処置を行いましょう。
なお、乳児と幼児では措置の仕方が違うことに注意してください。
まず、意識がしっかりしている場合ですが、1歳未満の乳児の場合は「背部叩打法」を行いましょう。
背部叩打法のやり方は、
①片腕に添わせるように子供をうつ伏せに乗せ、手のひらであごを支えます。(このとき、頭部を体よりも低くします)
②もう一方の手の平で、肩甲骨の間あたりを数回、強く叩きます。
1歳以上の幼児でしたら、「腹部突き上げ法(ハイムリック法)」を行います。
腹部突き上げ法(ハイムリック法)のやり方は、
①まず子供を床に座らせておき、後ろからお腹に抱き付くように手を回します。
②片方の手で握りこぶしをつくり、へその少し上に当てます。
③もう片方の空いている手で握りこぶしを掴み、すばやく手前上向きに引き上げるように突き上げます。
この方法は内蔵への負担が大きいので、くれぐれも乳児には行わないでください。
上記の処置を行っても改善しない場合、または、苦しみだしてから反応が弱い場合には、迷わずに即119番通報をします。
通報後は、救急車が来るまで救急隊員の指示に従い、落ち着いて行動しましょう。
・まとめ
今回の内容をまとめます。
①白玉は、歯が生え揃う3歳くらいから食べるのが良いでしょう
②白玉のほかにも、危険な食べ物はある
③もしもの時のために、応急処置を覚えておこう
白玉は、たしかに喉に詰まりやすい食べ物ですが、工夫をすれば多少食べやすくなります。
とはいえ、食べている最中は目を離ないよう注意深く見守りましょう。
また、万が一の時のために応急処置を覚えておくことは無駄ではありません。
日本医師会のホームページなどで、蘇生法やAEDなどの使い方がわかりやすく載っているので参考にしてみてください。