こんがり焼けた生地に、滾るピザソース、溢れんばかりのモッツァレラ、そしてジューシーな具材たち
あぁ、映画なんか観ながらピザが食べたくなってきました(笑)
しかし、私はピザを食べると必ずといっていいほどの確率で、下痢になってしまいます・・・。
ピザに限らず、いわゆるジャンクフードを食べると腹痛に襲われ、お腹を下してしまうことが多々あります。
それでもピザは大好物なので、いつも下痢になることを覚悟したうえで、ピザを食べています。
そこで、私と同じようにピザが大好きだけど、食べると下痢になってしまう人のために、考えられる原因と解決策を紹介します!
・ピザを食べると下痢になってしまう原因は?
ピザを食べると下痢になってしまう原因はハッキリと分かっていません。
ですが、考えられる原因が3つあります。
①乳糖不耐症が原因かも
先ず、最初に疑うべきは「乳糖不耐症」の可能性です。
乳糖不耐症とは、ミルクに含まれる糖質である乳糖をブドウ糖(グルコース)とガラクトースに
分解する乳糖分解酵素(ラクターゼ)の活性が低下しているために乳糖を消化吸収できずに、下痢や体重増加不良をもたらす疾患のこと。
ピザには、チーズがふんだんに使われています。
チーズはミルクからできていますから、乳糖が多く含まれています。
チーズに含まれる乳糖を分解できないために、下痢になってしまうというワケです。
古くから乳製品を飲み食いしていた西洋人には、乳糖不耐症の人は少ないようですが、
日本人は、比較的最近、乳製品を摂る習慣ができたので、乳糖分解酵素(ラクターゼ)が少ない傾向が見られるそうです。
ピザ以外の、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品を食べたときにも、同じように下痢になるようでしたら、乳糖不耐性である可能性が高いでしょう。
その場合、乳糖分解酵素(ラクターゼ)のサプリメントを飲むことで、
不足している乳糖分解酵素(ラクターゼ)を補えば、下痢にならずにピザを食べることができます!
②グルテン不耐性かも・・・
小麦粉に含まれるたんぱく質の一種であるグルテン。
パンのもちもち感や、うどんにコシがあるのは、小麦粉にグルテン含まれているためです。
ピザを含め、パスタやパン、うどん、ケーキ、カレーなどなど、日常的に摂取している食べ物の多くにグルテンは含まれています。
ところが、このグルテンという成分は、あまり健康的な成分ではないそうです。
というのも、グルテンは免疫力や栄養吸収に関わる小腸に傷をつけて、不調のもととなる炎症を引き起こしてしまうから
そのため、グルテンを摂りすぎると、便秘や下痢、頭痛などの体調不良を引き起こしてしまいます。
ピザに限らず小麦粉食品を食べたときに、お腹が張ったり、下痢になったりするようなら、「グルテン不耐症」の可能性も考えられます。
グルテン不耐症に薬物治療法はないそうです。
症状を緩和するには、食事から一切のグルテンを排除するしかないようです。
グルテンを摂らない生活を続けていると、半年から1年ほどで体調は回復しますが、
グルテンによってダメージを負った小腸が完全に治癒されるまでにおよそ2年が掛かるといわれています・・・
しかし、最近は健康やダイエットの視点から、「グルテンフリー」という、グルテンを摂らない生活を心掛ける人が増えています。
社会全体として健康意識が高まりつつある現代、食品加工技術の極まりつつある現代です。
小麦以外にも米粉や大豆を使用したグルテンフリーピザが存在します!
グルテン不耐症だからといって、落ち込む必要はないでしょう。
③油の酸化が原因かも
自分の体でなく、ピザに使われている油の方に問題がある場合もあります。
まず、油が酸化していたのが下痢のせいかもしれません。
酸化した油を体内に摂取すると、食中毒の症状がでることがあります。
「いつもはピザを食べてもなんともない」という人は油の酸化が原因かもしれません。
その場合は早めに病院で診察してもらうのが良いでしょう。
・ピザを食べて痛みがあるなら、要注意!
下痢にとどまらず、痛みがある場合は病気の可能性があります。
はやめに病院へ行き受診しましょう!
・胆石症
ひとつは、胆石症の影響。
胆石とは、あぶら物を食べるとことで、胆汁(肝臓から分泌される消化液)の成分が結晶化したもの。
胆汁は肝臓で作られたのち胆嚢で貯蔵されます。
食事をすると、胆嚢は収縮して胆汁を十二指腸へおくります。
この胆汁の通り道を、胆石を遮ってしまうために強烈な痛みが生じます。
症状は、みぞおちや上腹部を中心に激しい痛みがあります。
背中や胸まで痛みが広がることもあります。
胆石ができた場合の治療法は、内服薬で徐々に胆石を融解する方法もありますが、
かなり成功確率が低いため、外科手術が一般的な治療法となっているそうです。
また、大概衝撃波粉砕治療法(ESWL)といって、体の外から衝撃波を当てることで胆石を粉砕するという手もあるようです。
しかし、これも、再発率の高さや粉砕して落下した結石が膵炎や胆管炎などの合併症を誘発する確率が高いために、現代ではあまり行われないようです。
・膵炎
もうひとつ疑われるのは、膵炎です。
暴飲暴食や脂質、アルコールの摂りすぎによって起こります。
膵臓は、様々な消化酵素をつくる器官です。
その消化酵素が、何らかの理由で膵臓自体を消化してしまうことを膵炎といいます。
一時的な異常で済む場合も、命を脅かすような重篤な場合もあります。
症状は、胆石症と殆ど同じです。
治療法は、鎮痛剤や蛋白分解酵素阻害薬を服用しながら、食生活を正し禁煙することだそうです。
重症の場合には外科的処置が施されることもあります。
治療が済めば、また美味しくピザを食べることができますが、
食べ過ぎに気を付け、健康的な生活を継続しなければ、再発してしまうので気を付けましょう。
・まとめ
ピザを食べたい!だけど食べれば下痢になってしまう・・・
そんな私と同じ悩みを持っている人のために、考えられる原因と解決策を紹介しました。
最後に振り返ってみましょう。
1、乳糖不耐症ならサプリメントを飲めば食べられます!
2、グルテン不耐症なら、グルテンフリーのピザがおすすめ。
3、油自体に問題があることもあります。
4、痛みがある場合、病気も考えられるので早めの受診を!
ピザを食べると下痢になってしまうのは、いくつかの理由が考えられます。
理由が判明すれば、対策や治療をすることができます。
これで、もう下痢になるのを覚悟してピザを食べる必要もありませんね!