みなさん目玉焼きってうまく焼けますか?
黄身が偏ってしまったり、破けてしまったり、白身をきれいに丸く焼くのも難しいですよね・・・
簡単なようで実は奥が深い「目玉焼き」。
私も家でよく作るのですが、先日恐ろしいことが起きました。
なんと焼いている最中に突然「ボンッ!」と爆発してしまったのです!
慌てて様子を見てみると、形はそこまでボロボロに崩れていませんでしたが、フタの裏には明らかに玉子が飛び散っていました。
爆発したときの音が大きかったので、もし近くに立っていたらもっと驚いていたでしょう。
想像すると、今後また目玉焼きを作ることが少しイヤになってしまいそうです・・・
「もうこんな思いをしたくない!」そう思って色々ネットで調べてみると、
同じような目玉焼きの爆発がたくさん起こっているようでした。
あなたも身に覚えがあるのではないでしょうか?
そこで今回は、目玉焼きの爆発を防ぐ方法をまとめましたので、ぜひチェックしてみてくださいね♪
でも、なぜ目玉焼きが爆発するのでしょうか?
最初にその原因についてみていきましょう!
・目玉焼きが爆発する原因は?
そもそもどうして目玉焼きは爆発するのか?
お料理系の掲示板などでは「火加減が・・・」や「水を入れると・・・」など色々なことが書いてありますが、そもそもの原因ははっきりとは書かれていません。
ですが色々調べているうちに「卵黄膜」というキーワードが浮かび上がってきました。
「卵黄膜」はその名の通り、卵黄、つまり黄身の表面を覆っている薄い膜のことです。
よくテレビのコマーシャルなどで玉子の新鮮さをアピールするときに、
お箸でつまめるほどのしっかりした黄身が出てくることがありますよね♪
新鮮な内はこの卵黄膜がしっかりとした硬い状態だからつまんでも膜が破れない、ということみたいです。
玉子を割ってみても実は一目瞭然で、新しい玉子は割った時に黄身の部分が丸く盛り上がっていますが、
日数が経つにつれて卵黄膜がはりを失い、平たく広がるようになります。
でも実は、このしっかりと黄身を守っている卵黄膜こそが、目玉焼きの爆発のポイントなんです。
突然ですが、皆さんは目玉焼きをフライパンで作る時に、どのくらいの火加減で焼いていますか?
「とにかく半熟が好きだからずっと弱火」「カリカリなのが好きだから強火で」など、人によってバラバラだと思います。
私もこれまであまり気にすることはありませんでしたが、早くできるよう強火で焼いていた気がします。
ですが、強火こそが、実はあの爆発を引き起こしていたのです。
卵黄膜というのは意外と頑丈に作られています。
その中にはもちろん黄身が詰まっているのですが、強火で一気に熱を加ることで、黄身自体の温度が急激に上昇し黄身はどんどん膨らんでいきます。
卵黄膜を内側からグイグイ押し広げるように、黄身は膨張を続けます。
すぐに卵黄膜が破けてしまえばそこから黄身が流れ出して、
少々見た目が悪くなってしまうだけで終わりますが、新鮮な玉子ほど卵黄膜は頑丈です。
硬いゴム素材でできた風船がパンパンに膨らんでいく様子を想像してみてください。
やがて限界に達したとき、あの恐ろしい爆発が起こることが予想できますよね♪
・目玉焼きを爆発させない方法
目玉焼きの爆発を防ぐには、初めから焼き上がるまでじっくり「弱火」で焼くのが良いようです。
少し時間はかかってしまうかもしれませんが、爆発を防ぐことができます。
爆発を防ぐ以外にも「弱火」で焼くとムラがなく焼ける、といったメリットもあります。
一つの玉子でも、黄身と白身では火の通り方にどうしても違いが出てきてしまうのですが、
弱火で少しずつ少しずつ熱を加えることで焼きムラが出るのを防ぐことができます。
・目玉焼きを作るのに水はいるの?
ちなみに、ネットで色々調べていると、「焼く時に水を入れると爆発する」という意見と「水を入れると爆発しない」という意見が両方見られました。
そもそも目玉焼きを焼く時に水を入れる理由って、皆さん知ってますか?
恥ずかしい話しですが、私は知りませんでした(笑)
なんでも「水を入れてフタをかぶせると、水蒸気で目玉焼きの上の方にも均一に加熱できるから」という理由のようで、
そうすると黄身の爆発を防ぐためには水を入れた方がいいような気がします。
ですが、水蒸気がとても高温になり、フタの上の方に熱が集まってしまいます。
フライパンに落とした玉子は黄身の部分が少し盛り上がって、
平たい富士山のような形状をしているので、その頂上にある黄身が水蒸気の熱を最も受けやすくなるのです。
もちろん下からの火の熱だけで温めるよりは全体に火が通りやすいと思います。
しかし、水を入れた場合でも、そのときの火加減や玉子の黄身の位置、他にもフライパンやフタの形状によっては、黄身の爆発を招いてしまうことがありそうです。
・まとめ
簡単にまとめると
・強火で焼くと黄身が膨張し、頑丈な卵黄幕が破れることで目玉焼きが爆発します。
・時間はかかりますが弱火でじっくり焼くことで爆発を防げます。
・水を入れて目玉焼きを焼くときは火加減や形状に注意してください。
玉子の新鮮さや形状にもよるので、100%爆発を防ぐことは難しいかもしれませんが、
あせらず弱火でじっくり火を通すことを心がければ、よりいっそう「目玉焼き」を美味しく楽しく作れるのではないでしょうか?