国語の授業で音読をすることがありますが、
意外と「ウチの子は苦手で…」とお悩みの方も多いと思います。
大抵の場合はクラスの中でひとり選ばれて、みんなの前で声に出して教科書の文章を読む。
ただそれだけと言えばそれだけなのですが、これが意外と苦手な子どもが多いようです。
なぜか何度も読み間違えてしまったり、同じところを繰り返し読んでしまったりして、
クラスのみんなに笑われたりしたら、子どもは少なからずショックを受けるかもしれません・・・
「人前で話すことが苦手なまま育ったら、大人になってから苦労するかも・・・」とお悩みの親御さんもいらっしゃるかもしれませんね。
でも、大丈夫です!
少しのポイントと手順をきちんとふめば、お子さんが音読に苦手意識を持つことなく、むしろ音読が好きになる事でしょう。
ちなみに私も小学生の息子がいまして、以前は苦手だった音読を、
私と一緒に練習した結果、いまでは楽しんでいるようで嬉しい限りです!
そこで今回は、音読が上手になるポイントをまとめてみました!
・そもそも音読は難しい
まず質問です。
あなたは「音読がうまいです!」と言えますか?
答えはおそらく「分からない」だと思います。
演劇でセリフを言う練習や、アナウンサーなどの仕事をしている人以外は、おそらく大人でも音読が苦手な方が多いと思います。
私自身も音読が上手いとは全く思っていません。
というか大人になってから音読をする機会ってほとんどありませんよね(笑)
みなさんも同じではないでしょうか?
大人には音読の難しさが分からないことが多いです。
それなのに、わが子が音読を上手くできないと不安になってしまう。
その気持ちは分かりますが、よくよく考えてみると、そもそも音読って難しいものなのではないでしょうか?
人前でひとり声を出して文章を読み、それを周りの人に聞かれている。
そんな状況は大人だって苦手なはずです。
大人でも難しいことを子どもがやっていると思うと、うまく音読ができないのも当然です。
なので、子供が音読をうまくできないとしても安心してくださいね♪
・音読がうまくなるポイント
音読はゆっくり読むことが大切です。
ちょっと話は変わりますが、こんな早口言葉があります。
「隣の客はよく柿食う客だ」
「生麦生米生卵」
「楽焼(らくやき)で蘭をらくに焼きつける」
3つ目はあまり馴染みが無いですよね(笑)
でもスラスラと言えるようになるために練習するとしたら、どうしますか?
おそらく、まずはゆっくり言ってみると思います。
この「まずはゆっくりやってみる」というのは、
なにか難しいことをできるようになろうとするときに、実はかなり万能な方法なんです。
音読も同じで、まずは教科書の文章をゆっくり読んでみる。
お子さんは恥ずかしくてついついスピードを上げて読んでしまうかもしれません。
そのときは優しくゆっくり読むように言ってあげましょう。
音読の練習をするときの読む速さはできる限りゆっくりが良いです。
ゆっくり音読することで、
・読み間違いや同じところを読んでしまうミスを防ぐことができる
・文章が理解しやすくなり成績アップにつながる
音読がうまくなるだけでなく成績にもつながるので一石二鳥ですね♪
・1番大切なのは何度も音読すること
「音読」って、やってみると意外に疲れます。
試しに、近くにある本や雑誌、新聞でも何でもいいので声に出して読んでみましょう。
私も実際にやってみました。
そんなに長くない文章でしたが、途中で突っかかったり、言葉を噛んでしまったり・・・
そして何故か少し息が上がってしまいました。日ごろの運動不足のせいでしょうか(笑)
とにかく、実際にやってみると「音読って意外と体を使う」ということが分かります。
声に出さずに文章を読む「黙読」では、使うのはせいぜい目の動きだけ。
でも「音読」は、目で文章を追いながら、声を出すために喉や舌を使います。
息を吸うために肺を動かすことも必要ですよね♪
大きな声を出すときにはお腹から声を出したり、他の部分にも力を入れたりするかもしれません。
私が音読をしたときには息が上がってしまいました。
それはおそらく、文章の合間でうまく息を吸えていなかったせいかもしれません。
言葉を噛んでしまったのは、口が大きく開いていなかったか、舌や喉に力が入ってうまく動かせていなかったからでしょう。
最初は音読が上手くできないかもしれません。
ですが、何度もやることで体の使い方や音読のコツを覚えて上手になりますよ♪
また、「この前より上手になったね!」「ハッキリ言えたね」など褒めてあげると子供のやる気アップにつながります。
なんだかんだ言って何回も音読をして経験を積むことが1番大切です!
・まとめ
簡単にまとめると、
1.「そもそも音読は難しい」ということを心得る
2.まずはゆっくり丁寧に、ミスなく読んでみる
3.何度も練習し音読のコツをつかむ
音読はそもそも難しいものです。
でも意外と楽しいものでもあります。
かつて「音読」に対して苦手意識を持っていたうちの息子も、
今では好んで教科書を大きな声で読んでいます。
決して感情豊かだったり、流暢だったりするわけではありませんが、それでも音読をすること自体が好きなように思えます。
大切なのは音読がうまくなることよりも、苦手意識を持つことなく音読の楽しさや、
難しいことができるようになる喜びを感じてもらうことなのかもしれませんね♪