みなさんは「青菜の王様」って知っていますか?
鉄分やビタミンなど体に良い栄養素をたっぷり含み、
緑黄色野菜の代表と言われる野菜。
そうです「ほうれん草」です!
その「ほうれん草」なんですが食べていて
ギリッと歯がきしむ不快感や、
苦みを感じた経験はありませんか?
それが嫌な子供や、あの独特の苦みで好きになれない人も多いと聞きます。
・なぜ、ほうれん草は苦いのでしょうか?
・苦みを取る方法はあるのでしょうか?
今回はこの2つの疑問について調べてまとめてみました。
・ほうれん草が苦い原因は?
ほうれん草が苦い原因はシュウ酸です!
「シュウ酸」こそが、ほうれん草の苦みの成分なんですね。
ほうれん草に含まれるシュウ酸には「えぐ味」があります。
それを取り除かないと、ほうれん草が苦いままなんですね♪
しかも、この「シュウ酸」はやっかい者で
①体内のカルシウムと結びつき結石などの病気の原因になります。
②ほうれん草を噛むときに、歯のカルシウムと結びつき
「ギリッ」とした嫌な食感になってしまいます。
③独特の苦みと共に、ほうれん草の味を落としてしまいます。
シュウ酸のせいでほうれん草が苦くなるだけでなく、
病気の原因になったり嫌な食感を生み出してしまうんですね
苦いシュウ酸を取り除き美味しいほうれん草を食べたいですよね
次にほうれん草のシュウ酸、つまり苦みを除く方法を紹介します。
・ほうれん草の苦みを取る方法
ほうれん草の苦みを取るのに一番重要なのは、
ほうれん草を調理する際に必ず「下茹でする」こと
シュウ酸は水に溶けるので茹でることで大幅に減らすことができます。
では、実際にほうれん草を茹でる手順を見ていきましょう。
・ほうれん草の苦みを取り除く茹で方
1)ほうれん草の約5倍のお湯を用意します。
2)塩を入れます。お湯1ℓに小さじ一杯が目安です。
3)根元、茎、葉の順でサッと素早く茹でます。
時間は根元:10~30秒、茎と葉はそれぞれ1分茹でます。
4)冷水に浸け、流水で流し粗熱が取れたら水から上げます。
特に大切なのは「たっぷりのお湯」「塩をいれる」「流水で冷やす」
この3つが下茹でするときのポイントです。
お湯の量が少ないと「味・色素・栄養」が落ちてしまいます。
塩を入れることで酸化を促す酵素の働きを弱め
ほうれん草のえぐ味や変色を抑えてくれます。
そして水で冷やすことは「色止め」と呼ばれています。
苦みを取る以外に鮮やかな緑色を出すために必要な作業だそうです。
実はもう1つほうれん草の苦みをとる方法があるんです。
それは「砂糖での下茹で」です。
先に紹介した下茹での仕方に砂糖を使うという方法です
塩の代わりに砂糖を入れるだけです(笑)
なぜ砂糖でほうれん草の苦みが取れるのでしょうか?
「ほうれん草」の細胞内の液体と「お湯」の浸透圧を同じにするのに砂糖を入れます。
砂糖を使うとこの作用で苦みが抜け、マイルドな味わいになるんだそうです。
うーん、私もよく分かりません(笑)
あと、時間がないときにオススメなのが「冷水浸け置き」です。
やり方は超簡単で、冷たい水を用意しそれに20~30分浸しておくだけ
これだけでも「シュウ酸」は水に溶け出してしまうんですね。
この方法はとても便利ですが、
溶け出すシュウ酸の量は「お湯」に比べると少なくなります。
そのため、一般的には「お湯で下茹で」するのがベストです。
ちなみに、この方法は最近よくある「生食用のほうれん草」にも使うことができます。
この場合、ほうれん草をなるべく細かくカットし
冷水に20分ほど浸ければOK
これだけで、ほうれん草の苦みが取れ美味しく食べられます。
・まとめ
簡単に振り返っていきましょう
ほうれん草が苦い原因はシュウ酸です。
シュウ酸は水に溶けやすいので下茹でをしっかりすることで、
ほうれん草の苦みを取ることができます。
下茹での仕方は「塩で下茹でする」や「砂糖で下茹でする」などがあります。
家にある調味料に合わせて行ってください。
時間がない時にオススメなのがほうれん草を冷水につける方法
冷水にシュウ酸が溶けて苦みを抜くことができます。
しかし、お湯に比べると溶け出す量が少ないので
「お湯で下茹でする」のをオススメします。
ほうれん草を下茹でするだけで苦みを取ることができるんですね♪
これなら簡単なので面倒くさがりの私でもできそうです(笑)
ぜひ今回紹介した方法を使って苦くない美味しいほうれん草を食べてください!