お正月のお節には欠かせない数の子
食べると子沢山になるといわれ、古くから愛されてきた食べ物です。
しかし独特の苦味があるため、苦手な方も多いのではないでしょうか?
でも、もしかするとその苦味は、数の子の塩抜き方法を間違えているせいかもしれません!
この記事では、
・数の子が苦くなってしまう原因
・苦くなったときの対処法
を紹介します!
・数の子が苦い原因は?
数の子が苦くなってしまう原因は、
ほとんどが塩抜きの方法を間違えているから
数の子にはもともと、塩化マグネシウムという”にがり”に含まれる物質や、苦味の多いアミノ酸が含まれています。
そのため塩抜きの時間が足りないと、塩化マグネシウムが残ってしまい苦味につながります。
逆に塩を抜き過ぎてしまっても、数の子本来の苦味を強く感じてしまいます。
そのため、数の子をおいしく食べるためには
適度な時間をかけて塩を抜いて塩味を残すことが重要です!
・実はNGな塩抜き方法
ネット上には様々な塩抜き方法が紹介されていますが、
その中には正しくない塩抜きの方法が書かれているものも・・・
ここではやってはいけない塩抜きの方法をいくつか紹介します。
1、真水を使っている
確かに真水を使えば、塩水よりも早く塩を抜くことが出来ます。
しかし、塩が抜け過ぎてしまって数の子の苦味が出ておいしくないということや、
表面は味がしないのに、中身はしょっぱいということが起こりやすいです。
時短で真水を使う塩抜きが紹介されていることもありますが、
おいしく仕上げたいのなら横着せずに、塩水を使って塩抜きを行うのが一番です。
2、塩水を交換せずに放置
数の子の塩抜きをする際に、一度塩水につけたらずっと放置しておくのもNG
数の子を食塩水につけていると、徐々に数の子の塩が抜けて塩水の塩が増していきます。
そして、数の子と塩水の塩の濃さが同じになってしまうと、
それ以上いくら放置しても、数の子の塩分が抜けることはないんです。
なので、夜、塩水に数の子をつけて朝まで放置して完了という方法は、
数の子がしょっぱくなり過ぎてしまうことがあるためオススメできません。
3、塩を抜きすぎている
数の子が苦くなってしまうほとんどの理由は、
塩を抜きすぎていることにあると思われます。
数の子には多くの苦味成分が含まれているため、
少し強めの塩味で苦味をカバーする必要があります。
なので、数の子の塩抜きをするときには、
少ししょっぱいくらいの塩加減にしておくのがオススメです。
・数の子の塩抜き方法
今度は、数の子をおいしく塩抜きするための方法を紹介します。
塩抜きがちゃんとできれば、数の子の苦みも抑えられます。
数の子を美味しく塩抜きするためには、以下の4つの手順を踏むことが重要です。
①水1.5Lに対して小さじ1杯の食塩を溶かす
②数の子300gを①につける
③3時間経ったら①の塩水を作り直し、数の子を再びつける
④さらに2時間経ったら数の子の薄皮を剥き、③を繰り返す
①から④を終えてみて、まだ塩辛いと感じるようだったら、
①よりも薄めの塩水につけておきます。
逆に塩が抜けすぎて苦みが強くなってしまった時は、
少し濃い塩水に1、2時間つけておくと、ちょうどよい味に戻すことが出来ますよ。
④を行う時に塩水にかつおだしを入れるのも、
だしの味で数の子の風味がぐっと良くなるためオススメです!
・数の子の苦味が気になるときは?
それでも苦味が気になるときは、濃い目に味をつけてしまうという方法もあります。
方法は簡単なので試してみる価値ありです!
・材料
数の子 300g
だし汁 35ml
うすくち醤油 100ml
酒 大さじ6
みりん 大さじ6
・作り方
塩抜きした数の子300gをボールに入れ、
だし汁、うすくち醤油、酒、みりんを加え、一晩冷蔵庫で漬けるだけ!
これだけで、朝起きたら美味しい数の子漬けが出来ているなら最高ですよね!
我が家では、一工夫して数の子を煮た大根と一緒に漬けて食べています。
味の好みに合わせて、少しアレンジしてみるのも良いですね!
・まとめ
数の子が苦い原因と苦くならない方法のまとめです。
1、数の子が苦い原因
塩抜きの方法を間違えているから
2、NGな塩抜き方法
①真水を使っている
②長時間塩水を変えず放置している
③塩を抜きすぎている
3、塩抜きの方法
①水1.5Lに対して小さじ1杯の食塩を溶かす
②数の子300gを①につける
③3時間経ったら①の塩水を作り直し、数の子を再びつける
④さらに2時間経ったら数の子の薄皮を剥き、③を繰り返す
4、それでも苦味が気になるときは
出汁や醤油での味付けがおススメ
ぜひこの方法を試して美味しい数の子を食べてくださいね。